
凄いですこれ。かなり気に入りました。
バランスドアーマチュアとダイナミックの両ドライバを擁するハイブリッドイヤホン。現在国内販売があるイヤホンではAKG K3003からDunu DN-1000などと、ある程度種類も増えてきて、現在は一つの地位を確立しつつあります。低域が苦手だが中高域の鮮やかなバランスドアーマチュアドライバに、対して低域の量感に優れるダイナミックドライバを組み合わせる、というシンプルで説得力のある手法ではありますが、かつて存在していたモデルはその役割分担が上手くいかず音が破綻していたり、低中高の繋ぎに明らかな違和感が存在したりと、なかなか上手くいった例はありませんでした。が、K3003の登場以降、その利点をしっかり活かしたモデルも増えてきています。
現在ではハイブリッドの低価格化も進んでおりますが、ついに$30で現れました。SENFER UEsです。高価格帯ですら、「怪しい」物もあるハイブリッドの中では異常な低価格。物は試しとAliExpressで個人輸入してみました。
ケーブルは付属せず。出来は良い。

特に外箱などはなく、小ぶりのケースとイヤーピースとともに梱包されています。ケースはおそらくHCKで単品100円以下で売られているものと同じでしょうが、品質は悪くない。
ケーブルは付属しないため(付属するモデルも選択可能です)、mmcx端子を備えたケーブルが別途必要になります。今回は驚きの700円切りの激安mmcxケーブルである、Snakeskin Lineを使用。
ケーブルをSnakeskin、イヤーピースを以前購入したコンプライ(のようなもの)に変更。なんだか悪目立ちする色合いになってしまったけど、まぁいいか。

Snakeskin Lineは$7程度と非常に安価ながら、柔らかく取り回しの良いケーブルに仕上がっています。特にケーブルに拘りの無いユーザはこれで十分ですね。断線も気にならない値段ですし。 プラグは細いものが使われており、ケースを付けたiPhone6sにも接続できました。
さて、SENFER UEsの話に戻ります。名前にもある通り、UEのカスタムIEMを意識しているようです。 SENFER UEsは6種のデザインが存在。今回は一番よく分からない(?)Camoをあえて選択。
で、こんな感じ。写真で見ると良い感じの迷彩柄にも見えますが、肉眼で近くで見ると「プリント感」が強く、ちょっとガッカリ。まぁオリジナリティがあるのでよしとします。隣に並べているのは正真正銘のカスタムIEMである、くみたてLab KL-サンカ。SENFER UEsの方が1まわり小さいです。
ダイナミックドライバを擁するため、3つベントホールが開いています。 全体的に加工精度等は良好。
それにしてもSnakeskin Lineが妙に良い。 
音がこれまたやたらと良い
さて、使用環境はいつものDP-X1直挿しで。10時間ほど鳴らしてあります。 一言で言えば、「Acupassっぽい」。刺さる寸前(人によってはキツく感じると思います)の中高域に、Dドライバが決して過多になりすぎず低域で支える。中高域がBAドライバ、低域がDドライバという役割分担がかなりしっかりできています。多分ですね、カナルワークスの1、2ドライバ機とかER-4が好きな人は、SENFER UEsも好きだと思います。逆にこれらの高域の攻め方が好きでは無い人は、「疲れる音」だと感じるでしょう。 また、遮音性に優れています。付属の薄っぺらなイヤーピースでなく、コンプライなどのフォームタイプのイヤーピースがおすすめ。低域はそこまで多くないので、籠りは感じません。カスタムIEMを意識した、耳にフタをするようなデザインのおかげで、屋外での使用でもいい音で鳴ってくれます。 個人的には中華イヤホンは値段が安いこともあり、基本的には褒めるスタンスでレビューを書くことが多いのですが、SENFER UEsはそんなこと抜きに好みの音でした。Auglamour R8なんて敵じゃない。 ホントこれ良いです。なんで微妙な迷彩柄を買ってしまったのか後悔する程度にはね。 SENFER UEs - HCK Snakeskin Line - HCK
